今では、葬儀の形態もお墓の携帯も様々なものが増えました。それだけ家族構成が複雑になったということでしょうが。特に、最近では散骨よりも注目されているのが樹木葬です。樹木葬は、お墓の代わりに樹木を植えるのという単純なものです。この形態は今後、恐らく増えるでしょう。40歳以上の未婚者が男性25％、女性20％、子供がいても核家族中心、それでいて65歳以上のお年寄りが総人口の約24％。完全に死ぬ人と、お墓を守る後継者の数が合いません。樹木葬は後継者不要で従来の墓地に比べて初期費用が格段に安いので恐らく需要は伸びるでしょう。

●樹木葬って何？
樹木葬とは、1999年岩手県一関市で開発された新しい墓地の形です。遺骨は土にそのまま埋葬し、墓石の代わりに樹木や花を植えますので、環境に優しい自然をそのまま残せる墓地として注目されています。散骨と違い、どこに遺骨をうずめたかがはっきりとわかります。

家制度は崩れてきた現在、「先祖の顔も知らない○○家の墓に入るのは抵抗がある」とか、「先祖のお墓は自分の代までは守れるけれど、後継者がいない可能性が高い」とか「墓石の費用が高すぎる」と考える人は増えてきています。
そのように考える人立たちの希望にあっている事で、今樹木葬が注目を浴びて来ています。
樹木葬が認められているのは、法律上墓地として認められていっるところだけです。したがってお寺の一角が樹木葬墓地として使われているところが多いのです。最近は宗派も問わないところも増えてきています。費用も３０万円から５０万円くらいです。

植える木は、指定されているところもありますし、数種類から選べるところもありますし、持ち込む場合は、その土地の気候にあってないときが枯れる場合もあります。もし植えた木が枯れた場合、植えかえてくれるところもありますので、事前に調べておきましょう。
生前に申し込む場合は、埋葬者の承諾が必要ですし、一度埋葬すると改葬はできない事を覚えておきましょう。
なお民間の樹木葬の経営するところは、散骨をするところもあるので注意が必要です。